面接は、聞かれたことを回答して終わりではありません。
あなたの回答に対し、必ず追加で深堀質問がされます。
深堀質問は、面接官が疑問に思ったことや、
何か説明が不十分に感じる点が聞かれることになります。
聞かれたことに対する回答も大切ですが、
深堀質問をどう答えていくかが、
選考通過の重要なカギとなりますので対策をしていきましょう。
これから、
面接で質問を回答した後の深堀質問対策
として、追加質問例と答え方、深堀ポイント、注意点を解説していきます。
深堀質問とは?
深堀質問は、
あなたが回答した内容について、追加質問していくことです。
基本は「どうして?」「なんで?」という質問になりますが、
高圧的な場合は、圧迫面接と捉えられる内容です。
また、深堀質問の目的は、あなたを深く知ることで、
会社にとってふさわしい人間か、見極めることになります。
深堀質問に答えることは面倒なので、
面接官の憂さ晴らしや意地悪だと捉えがちですが、
あなたのことを深く知りたいのだと思っていただき、
少しでも苦手意識なく取り組んでいきましょう。
深堀質問の種類!
深堀質問には意図別にパターンがあります。
聞かれ方含め、以下で解説していきます。
説明不足パターン!
最初の回答では分からなかった部分や、
曖昧になっている部分を追加で伺うパターンです。
・〇〇とはどういうことですか?
・〇〇を詳しく説明いただけませんか?
根底探しパターン!
あなたの回答した内容について、
どうしてそのように考えるかなど、
コアとなる体験を掘り下げて伺うパターンです。
・〇〇を始めたきっかけは何ですか?
・あなたがそう思うようになった経験はありますか?
純粋な興味パターン!
聞かなくてはいけない質問とは別に、
面接官の興味で掘り下げていくパターンです。
・〇〇では具体的にどんなことをしたのですか?
・〇〇と似たような経験は過去していましたか?
嘘の確認パターン!
実体験であれば深堀にも動じることは無いと思いますが、
嘘であれば、深堀の中で辻褄が合わなくなります。
そのような嘘の洗い出しのために、
怪しい部分を質問で掘り下げていくパターンです。
・〇〇ではどんな活動をしたのですか?
・〇〇ではどんな工夫をして何を学べたのですか?
深堀ポイント!
面接官は以下のようなことを考え、皆さんを深堀しています。
面接官の気持ちをここでは解説します。
最低限明らかにしないといけないラインがある!
面接では必ず聞かなければいけない質問があり、
あなたがどのような人間か最低限明らかにする必要があります。
このラインは面接の段階で異なってきます。
1次面接であれば求める人物像に相応しいかを基準にラインを引き、
2次面接以降は面接での対応力や過去の経験を含めた
総合的な能力を基準にラインが引かれます。
このラインを見極めるために深堀質問はされていきますので、
何を明らかにしないといけないか、
この質問の意図は何かを、
きっちり把握して答えていくように注意してください。
候補者のペースを崩すためにも有効!
大抵の就活生は最初の質問対策は行っています。
ロボットのような方だと、
一言一句暗記して質問を答える方もいるでしょう。
そんな方々に対して、少し意地悪ですが、
ペースを崩すために深堀質問をします。
全く想定していなかった質問をすることで、
アドリブ力を試すという訳です。
ここで、アドリブを見るから対策をしなくても良いと
考えるのは間違いで、アドリブを見られることも含めて
対策をしていくことが大切になります。
皆さんは、1問1答の質問だけでなく、
深堀質問の対策もしっかり行っていきましょう。
必ず聞かれる質問!
深堀質問の対策をする前に、
面接で必ず聞かれる質問と意図について整理します。
必ず聞かれる面接質問と理由!
それぞれの意図と回答例について以下で紹介しています。
最低限、以下の質問に答えられるようにしましょう。
深堀質問対策!
深堀質問対策は、事前準備が最も大切です。
事前準備の仕方と答え方や注意点、
実際の回答例をご紹介していきます。
深堀質問への事前対策!
深堀質問の事前対策のゴールは、
あなたが誰であるかを固めることになります。
そのために、以下3点の軸を決めておきましょう。
自己分析、他己分析であなたの価値観を明らかにしてください。
どんなことを考えて物事に取り組んできたか、
どんな経験が今のあなたを形成しているか、
コアとなる部分を整理しておきましょう。
コアとなる経験まで整理できていれば、
深堀質問は怖いものなしです!
企業経験は勿論ですが、業界研究、業種研究まで行いましょう。
また、何故それをやりたいのか、
そう思ったのはどんな経験からか、
あなたが企業に貢献できる要素と根拠は何か、
あなたの希望に加え、企業への恩恵まで整理しておきましょう。
キャリアビジョンを持って、
30歳までのキャリアプランは固めておきましょう。
また、キャリアプランが企業で実現できるか、
キャリアと企業ビジョンが一致しているか、
企業とあなたのベクトルの向きが正しいかは整理しておきましょう。
深堀質問の答え方と注意点!
深堀質問の答え方と注意点は以下となります。
深堀質問の意図を理解して答える!
深堀質問の種類で説明した、意図は理解しておきましょう。
質問には必ず意図がありますので、
その意図を満たさない限り選考通過は望ません。
何を明らかにしないといけないのかという視点は、
社会人になっても必要となることです。
面接からそこが試されていることを意識しておきましょう。
エピソードと合わせて簡潔に答える!
深堀質問は具体性が求められます。
どんどん各論に絞っていく工程ですので、
「〇〇の時、〇〇でした。」という
具体性を必ず持たせて、
面接官にそのシーンがイメージできるようにしましょう。
ロジックが崩壊しないように!
深堀をされていくと、
何を話していたか見失いそうになります。
しかし、そこは頭をフル回転させ、
自分のことしか聞かれていませんので、
自己分析の軸、企業選びの軸、キャリアの軸を地図にして、
対応していきましょう。
論理破綻を仮にしてしまったら、
「すみません。もう一度考えさせてください。」
と言えば大丈夫ですので、焦らず自分を見せていきましょう。
深堀質問回答例!
深堀質問の回答例を以下でご紹介していきます。
自己紹介編
【質問】
自己紹介をお願いします。
【回答】
はい。〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
よろしくお願いします。
私は、大学生活はボランティアサークルの代表と剣道に取り組んできました。
剣道は小学3年生から続けており、今年で11年目になります。
ボランティアサークルは大学1年生から所属し、
2年の冬に代替わりが行われ、以降、代表を務めさせていただいております。
いずれの取り組みも、長期間継続しておりますので、
剣道では忍耐力や礼儀作法を学び身につけ、
ボランティアサークルでは相手への配慮などを学んできました。
御社でもそんな経験を活かして一緒に働かせていただきたいと、
考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
【質問】
ボランティアは具体的にどのようなことをしましたか?
【回答】
大学近くの小学校で、小学生とレクレーションを行うことや、
介護施設で年配の方々とレクレーションを月に1回程度行いました。
レクの企画や運営は我々が行っていましたので、
アイディア出し、準備は大変でしたが、
後輩や同期と協力できたので、毎回楽しんでやり切ることができました。
【質問】
途中で嫌になることは無かったのですか?
【回答】
小学生や年配の方々は毎回喜んでくれましたので、
嫌になることはありませんでした。
仲間にも恵まれて、有意義な活動を続けられていると思っています。
志望動機編
【質問】
志望動機をお願いします。
【回答】
私の志望動機は、御社の○○の事業で、
社会の〇〇に貢献したいと考えたからです。
具体的には、御社の〇〇は、〇〇に影響を与えており、
社会的になくてはならない事業だと思っています。
私はそんな御社の事業を行うことで、
社会の〇〇に貢献していきたいと考えています。
その際、私は〇〇な点を活かして、
少しでも御社の〇〇に貢献したいと考えております。
【質問】
〇〇の事業に興味を持ったきっかけは何ですか?
【回答】
〇〇の事業に興味を持ったきっかけは、
合同説明会で御社を知ったことが最初でした。
誰もが当たり前と思っていることを、
御社の皆さんが当たり前にしていたことに感動したからです。
【質問】
他にも弊社に貢献できそうなことはありますか?
【回答】
ゼミナールでは○○を専攻していましたので、
〇〇の知見については活かせると考えております。
〇〇を知っていることで、
アイディアの選択肢を増やせると自負しております。
自己PR編
【質問】
自己PRをお願いします。
【回答】
私は、困難な状況でも要領よく楽しめることができます。サークル活動では同時に4つのPJを並行して進めました。そこでの問題は、(1)メンバーとの日程調整、(2)複数の課題を同時に進めていく難しさ、(3)各グループでの自分の立ち位置です。(1)の工夫は、早朝や休み時間の合間など、ちょっとした時間を効率的に使い、クラウドによる情報共有を行いました。(2)の工夫は、課題の期限、課題の難易度の2点から考えて優先順位付けを行いました。(3)の工夫は、自分が全てのグループでリーダーになることは負担なので、意識的に4つの内2つはリーダー役、残り2つはフォロワー役になりました。この経験から、複数の課題を同時に行い完遂する課題遂行能力、分業の大切さを学び身につけてきました。貴社では複数の仕事を同時に行う機会はあると思いますの、この経験を活かして働きたいと考えております。
【質問】
サークル活動で他にも学んだことはありますか?
【回答】
この経験から他にも相手への配慮が大切な点も学べました。
正しくて合理的なことでも人は動かないと身を持って体感しました。
プロセスから参画させて、同意を都度とっていくことが、
チームで進めていくことの重要なことだと身につけることができました。
【質問】
どのようにその工夫を考えたのですか?
【回答】
工夫はメンバー全員で考えました。
先程の配慮や進め方と関係してきますが、
過程からチームで参画しないと
全員が一丸とならないからです。
学生時代に頑張ったこと編
【質問】
学生時代に頑張ったことは何ですか?
【回答】
私が学生時代頑張ったことは、ボランティア活動です。全学年合計80人のボランティアサークルに1年生から所属し、2年生からはその代表として現在も活動しています。活動内容は、老人ホーム、小学校でのボランティアが中心です。代表に就任した際、各月の活動者数が3人程度である参加率の悪さを改善することを目標にしました。以下ではそれに伴い工夫したこと、学んだことを述べます。活動の参加率の悪さの要因は、活動場所の不便さ、活動に対する意欲の低さが考えられました。そこで工夫したことは、活動の楽しさをメンバーに伝えることです。具体的には、連絡網を使い実際の活動の詳細を細かに伝えること、メンバーと学校などで出会ったら積極的に活動への参加を誘い、活動での出来事などを話すことをしました。その結果、活動人数は各月平均10人以上になりました。これらから、人を動機づけること、人に自分の感情を伝えることの難しさを学びました。
【質問】
ボランティア活動をしたきっかけは何ですか?
【回答】
ボランティア活動を始めたきっかけは、
やったことがない、誰かに貢献できるような
新しいことに挑戦したいと考えたからです。
また、人と触れ合うことが好きだったので、
ボランティアサークルを選択しました。
【質問】
何故、長く続けることができたのですか?
【回答】
私の継続は力なりと剣道で学び身につけてきました。
辞めることは簡単ですが、
一度頑張ると決めたことですので、
何かを感じられるまでは続けようと思えたから、
これまで続けることができました。
まとめ
深堀質問対策は準備が大切です。
その準備は、
あなたが誰で何をこれからやりたいか
について答えられるようにしておくことです。
一問一答の面接対策だけでなく、
追加質問、深堀質問の対策までしっかり練りましょう。
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