グルディスと略される
グループディスカッションについて、
どんなことをするか分からない方は多いと思います。
これから、
「グループディスカッションの流れ」、
「流れを踏まえた進め方」、
「人事の評価ポイント」、「議論例」を、
ご紹介したいと思います。
目次
グループディスカッションの流れ!
グループディスカッション(GD)は、
あるテーマについて、
約20~30分以内でグループ討議をします。
企画立案や要素分析など、
テーマは企業によって様々ですが、
大まかな流れは以下となります。
(1)テーマの提示
テーマを与えられます。
企業によりますが、
資料を渡されるだけの場合もあります。
(2)個人ブレスト
与えられたテーマに対し、
自分の意見を考えます。
短い時間で、資料を読みつつ、
考えを纏めるため、ハードです。
(3)グループブレスト
自分の意見と周りの意見出しを行います。
時間を意識して、全員の意見出しが
終えられるよう配慮する必要があります。
(4)まとめ
ブレストの内容や、議論の中で生じた内容から、
最終的なグループの意見をまとめます。
時間内に必ずまとめる必要があります。
(5)発表
まとめて終わりの場合もありますが、
簡単に担当者に結果をレビューします。
企業によっては、
そこからフィードバックがあります。
グループディスカッションの進め方!
GDの流れを踏まえて、
各段階での進め方をご紹介します。
「テーマの提示」と「個人ブレスト」
テーマの提示と個人ブレスト段階は、
全て、個人作業になります。
短い場合、2~3分で資料を読んで、
自分の意見を纏める必要があります。
この段階での進め方は、自分で
「着地点」と「ゴールへのイメージ」
を確定させることです。
着地点については、
テーマについての回答になっているか?
理由付けのロジックに無理はないか?
を意識する必要があります。
ゴールへのイメージについては、
仲間の意見として、
着地点に繋がりそうな要素を纏めておくことです。
要素に対する意見がでたら、
上手く活用するために必ず準備が必要です。
「グループブレスト」
長いと5~15分程度、時間をとられてしまいます。
討議の纏め、発表準備もあるため、
個人の意見出しが長引きそうな場合、
時間管理について助言はした方が良いです。
この段階の進め方としては、
周りの意見をしっかり聞いて、
メモをとっておくことが重要になります。
纏めの段階で、
各意見をグルーピングして
要素別に集約をするため、
ここで上手く整理できないと
以降がスムーズにいかなくなります。
「まとめ」と「発表」
議論を整理して、発表をする段階です。
この段階では、
着地点と周りの意見のグルーピングが
できていれば、スムーズにいきます。
具体的な進め方は、
周りの意見について、
○○さんと○○さんは、
こういうことを言っていて、
それは○○ってことですよね?
と、意見のグルーピングを先ず行います。
その後、各要素をつなげて、
今回のテーマの答えは、
テーマについて○○と分解して、
このテーマを解決するためには、
○○については○○を、
○○については○○をすることが有効だと思います。
と、着地点にそった内容を纏めることをしましょう。
また、発表については、
リーダーに任せれば良いので、
皆さんは議論の方向付けに全力を尽くしましょう!
人事評価のポイント!
人事評価のポイントはシンプルです。
「協調性」と「地頭」を見ています。
以下でご紹介します。
協調性の尺度!
グループディスカッションは、
仕事では、会議やMTGに変換できます。
会議やMTGを一緒にしていて、
無礼な態度は嫌ですよね?
その点を踏まえると、
人の意見をしっかり聞いているかどうか?
相手をリスペクトして接しているか?
が見られることになります。
先ず、人の意見を聞いているかについては、
聞いている際の頷き、メモの様子、
「それはどういうことなのかな?」
と言ったリアクションが見られます。
反応のない聞く姿勢にならないよう注意しましょう!
次は、相手へのリスペクトですが、
相手への物の言い方、強さ等が見られます。
特に、語気の強さ、悪意のある質問等は、
面接官に悪い印象を与えます。
是非、相手への配慮を忘れず、
コミュニケーションをとるようにしましょう。
地頭の尺度!
地頭と言われると、
皆さん、一気に自信を無くすと思います。
しかし、ここで言う地頭とは、
問題を的確に捉えて、
質問に的確に答えることになります。
例えば、
○○を解決するための○○を考えてくださいと言われ、
○○を解決するためには○○を辞めれば良いと思いますと答えると、
○○を解決する○○を考えたことにはなりませんよね?
必ず、独立変数と従属変数の関係を意識して、
議論に答えを出すようにしてください。
議論例!
テーマ:「働くこととは何か?」
「テーマの提示」と「個人ブレスト」
先ず、着地点を自分で決めます。
働くことは、
「生活をすること」、「やりたいことを実現する」
次に、ゴールイメージを決めます。
「生活をすること」
- お金を稼ぐ
- 衣食住・・・
「やりたいことを実現する」
- 夢、願望
- 仲間と協力・・・
「グループブレスト」と「纏め」
先ずは、周りの意見をメモします。
Aさん、生きていくこと・・・
Bさん、夢を実現すること・・・
Cさん、食べていくこと・・・
Dさん、生きていくこと・・・
次は、グルーピングを行います。
Aさん、Cさん、Dさんは、
お金を稼ぐ、食べていく、生きていくなどの、
生活をするために必要だと捉えられます。
そのため、働くことの一つの要素は、
生活をすることだと思われます。
また、Bさんは、
夢を実現することと言っていますので、
個人の願望や夢を実現する場として、
やりたいことを実現することを
もう一つの要素に加えるのはいかがでしょうか?
→これができるとこの時点で通過です!
「発表」と「フィードバック」
リーダーの○○さんに発表をお願いして、
纏まった内容を発表していただき、
担当からフィードバックを得て終了となります。
まとめ
アイディアの良さは重要でありません。
アイディアの許容こそ、
グループディスカッションでは大切になります。
是非、周りの意見のグルーピングを行うことに、
全力を尽くしていただきたいです。