就活生は、志望動機をどう書いて良いか悩むと思います。
書いてはいけないことは何か?
この内容で面接官に響くのか?など、
思考を巡らせている内に、期限に迫られ、
「えいや!」で提出してしまう方もいるでしょう。
これから、納得のいく形で志望動機を提出していただくために、
志望動機の書き方と例文、人事が見るポイント、
細かな準備対策などを新卒向けに解説していきます。
目次
志望動機を書く前の準備対策!
志望動機を書けと求められたからと言って、
反射的に志望動機を書き始めるのは危険です。
何事もゴールイメージを持って行動することが大切です。
何に答えを出さないといけないかを見極め、
その後に、各論に入っていくようにしましょう。
志望動機の準備対策として、
最初のステップは「志望動機で何を明らかにするべきか」を理解して、
次のステップで、明らかにすることを補強するために、
「自分自身を知る、業界、企業、職種を知る」
という段階へ進んでいただきたいと思います。
志望動機が聞かれる理由を知る!
志望動機が聞かれる理由は、
あなたの「価値観」と「能力、スキル」を確認したいからです。
志望動機には今までの興味関心、志向等を背景に、
その企業でやりたいことや成し遂げたいことが話されます。
そのような何を考えて、どんなことを望んで、
弊社を受けに来てくれたのかを企業は確認したいと思っています。
また、やりたいという想いだけでは、企業で何かを成し遂げることはできません。
志望動機では能力や経験があることが必ず話されます。
そのような過去の経験、スキルを企業は確認したいと思っています。
志望動機で何を明らかにするか?
上記を踏まえて、志望動機で明らかにすることは、
あなたが会社の何に貢献できるかを、
過去の経験、スキルや能力と合わせて説明することです。
勿論、製品、会社に対する愛着や想いは大切ですが、
その内容をダラダラと話していても共感しか得られません。
大切なことは、
「あなたは何ができるの?」という問いになります。
自分自身を知る!
自己分析は無意味だと言われる方はいますが、
自分を知らないで志望動機を書いても纏まりに欠けてしまいます。
志望動機は、面接で深堀されていきますので、
自己分析をしっかり行い自分自身を理解しておきましょう。
業界、企業、職種を知る!
自己分析をして自分を理解できたら、
次は、業界、志望企業、職種を理解する必要があります。
行きたい業界の概要とトレンド、成長性は特に重要です。
行きたい企業の基本情報と事業内容、今後の中期戦略、
やりたい職種の内容は、自分自身との関係性を含めて理解しておきましょう。
人事が見ている志望動機のポイント!
人事は採用面接官に、時間を使わせているという申し訳ない意識が強いです。
つまり、会うに値しない人間を振るい落としたいと思っています。
そのような背景のため、「読みやすさ」、「分かりやすさ」を重視します。
読みやすさ!
志望動機は読みやすい必要があります。
なぜなら、読むに堪えない文章を採用担当官は読まないからです。
彼等はあまり志望動機などをじっくり読む時間がありません。
簡潔に纏まって流れるように読めることが重要です。
読みやすい文章を書くポイントは、PREPを活用することです。
「要点(Point)」・・・私は、~ました。
「理由(Reason)」・・・なぜなら、~です。
「例(Example)」・・・具体的には、~です。
「結論(Point)」・・・以上から、~です。
また、注意点は、ダラダラ書かないということです。
ダラダラと「、」続きの文章は読んでいて疲れます。
「、」を多用することなく、短い文章で流れを意識するようにしましょう。
分かりやすさ
志望動機は分かりやすい必要があります。
なぜなら、支離滅裂な内容では言いたいことが伝わらないからです。
伝わる文章を書くポイントは、ロジックを確認することです。
独立変数と従属変数の関係が正しいか?
モレ、ダブりのないロジカルシンキングに沿った文章になっているか?
を、綿密に確認することがとても重要になります。
また、注意点は、具体性になります。
理由が具体的にイメージできる内容になっていないと、
受けても何を言っているか分からなくなってしまいます。
抽象的な言葉を使わず、具体的な言葉を選択するようにしましょう。
志望動機の書き方!
志望動機の書き方のポイントは以下です。
企業とあなたのベクトルの一致!
企業とあなたのマッチングは重要です。
同じ方向性で仕事ができない場合、両社苦しくなります。
企業の目指すところ、皆さんが目指すところが同じか?
本音ベースで感じられているか確認しておきましょう。
ここが一番大切なポイントとなります。
また、ES段階ではある程度の抽象性があっても構いませんが、
面接では「何故、弊社ではないとダメなのか?」と、
深堀される内容となりますので、
その企業にしかない方向性は把握しておきましょう。
あなたの強みをどう企業に活かせるか!
志望動機は相手に伝わらなければ何の意味もありません。
面接官に、具体的にどんなことで会社に貢献できるかをイメージさせる必要があります。
あなたにしかない強みで、その会社に貢献できることを示しましょう。
ここで、「私にしかない強みはない」と思われる方がいると思いますが、
コツは、「組み合わせ」になります。
要素単位での説明になりますが、例えば、
あなたは行動的なタイプで行動力をPRしたいと考えています。
行動力だけではあなたにしかない強みとはなりませんよね?
そこで、行動力に、「主体性」、「やり切る力」、「協調性」などを加えてみてください。
「主体的な行動ができ、協調性のバランス感覚を持ってやり切ることができる」
とすることで、あなたにしかない強みとなります。
上記のような、要素は最低3個組み合わせて強みを確保しておきましょう。
ロジックと全体の流れは美しいか?
志望動機の書き方で最も注意するポイントです。
志望理由のエピソード、あなたの強みのエピソードにおいて、
内容のロジックが破綻していないか、必ず注意しましょう。
情熱や想いは確かに仕事において大切ですが、
それだけでは何かを成し遂げることはできません。
想いを形にできるだけの最低限の論理的な思考能力は持っておきましょう。
志望動機の例文と型!
志望動機の例文をご紹介します。
内容は企業毎にアレンジする必要がありますが、
型も併せてご紹介しますので、参考にしてください。
私が御社を志望する理由は、第1に,製品と人の価値観が一致していること、第2に,挑戦できる環境が整っていること,の2点です。第1の点について、貴社は,チームワークの重視に加え、チームワークを支援する製品を提供していることに一貫性を感じました。私は,大学時代,チームで情報共有することの難しさを様々な場で痛感したため、グループ活動を円滑にする貴社の製品に将来性と魅力を感じています。私は,そうした魅力的な製品を生み出す一員として、チームワークを重視して働きたいです。第2の点は、説明会で「世界シェアトップを目指し挑戦を続ける」と伺い、挑戦の舞台が用意されていると感じたからです。私は,ゼミナールや部活動,サークル活動を通じて,自分で目標設定して困難な状況でもやりきる力を身に付けました。この能力を公明正大な社風と挑戦できる環境の下で発揮したいです。以上の2点から御社を志望致します。
志望動機の型!
私の志望理由は、①、②です。
①について、~。
②について、~。
私は、○○を通じて○○を学び、○○を身に着けてきました。
以上から、○○では○○を発揮し、貴社に貢献したいです。
まとめ
志望動機の書き方はポイントを押さえておけば簡単です。
企業の選考で理由のないことはありません。
何かしらの意図、人の想いが散らばっています。
そこを的確に捉え、理解していくことが大切になりますので、
今回でしたら、志望動機で
「どのように企業に貢献できるか?」を磨いていきましょう。
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